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>>1(の続き)
この手に汗握る「ハラハラ」「ドキドキ」に人々は一喜一憂し、「はやぶさ頑張れ」との声援が広がった。
私はイトカワ着陸直後の06年1月、本欄で「はやぶさから科学のワクワクを教わった」と書き、
科学技術に確実な成果を求める声に対し、夢への挑戦を許容する懐の深さを求めた。
科学技術予算に成果を求める声は強い。巨額で、右肩上がりで増え続けてきたからだ。
事業仕分けでは「多額の税金を投入した効果が見えない」「世界2位ではだめなのか」などの批判や疑問が浴びせられ、
科学者側が反発、その攻防に注目が集まった。
科学技術予算に無駄がないということはない。事業仕分けの指摘のように、複数の省庁が似た研究分野に税金を投じたり、
開発の見通しがないまま巨額の予算を使い続けた揚げ句に開発が中止されたGXロケットの例もある。
他方、科学の芽をはぐくむ若手研究者支援や、世界に先駆けたイノベーション(技術革新)を目指す世界トップレベル研究拠点事業など、
成果が生まれるかどうか不確定ながら、新たな挑戦を支援する分野も予算縮減が求められた。私は、仕分けの指摘をきっかけに、
今後の科学技術が、一層「役立つもの」や「成果が見えやすいもの」に傾くのでは、と心配になった。
記事引用元:毎日jp(2010年1月29日 0時02分配信)
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