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昨年12月30日、インド訪問から帰国した鳩山首相は、松井孝治官房副長官に「自分の
政治理念と非常に重なる」と告げ、インド建国の父、マハトマ・ガンジーの言葉を演説に
盛り込むよう求めた。
ニューデリーのガンジー廟で見た「七つの社会的大罪」だった。
だが、26日の閣議で演説全文を目にした閣僚たちは、仰天した。「七つ」の中には、
「労働なき富」という言葉があったのだ。首相が実母から毎月1500万円もの資金提供
を受けていた問題を想起させないか―。
「『労働なき富』というのは、大丈夫ですか?」。閣僚の一人がおそるおそる切り出すと、
首相は「自分のことを言われるのはわかっている。だからと言って(ガンジーの言葉が)
間違っているんですか?」とむきになった。
この場で演説を読み上げた松井氏は「途中で感極まって涙を流した」(閣僚)といい、
手直しを求める雰囲気ではなかったという。
閣僚らの不安は的中した。参院本会議場で首相が「労働なき富」と読み上げた瞬間、
野党席からは「それはあんただ」と激しいヤジが飛び交った。
それでも、首相の危機感は薄い。「国民の心に響いたらと思っている。批判も覚悟で
思い切ってやらせていただいた」。29日夜、首相は満足そうに語った。
URLリンク(headlines.yahoo.co.jp)
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