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トヨタ自動車が米国や欧州などで実施した大規模リコール(回収・無償修理)で、トヨタ
がアクセルペダルの不具合を2007年春の時点で把握していたことが30日明らかになった。
トヨタは「リコール対象となった不具合と07年の不具合は原因が別」と説明しているが、
部品の材質に問題があった点は共通する。トヨタの品質管理が問われるほか、07年以降
のもっと早い段階で不具合に厳しく対応していれば、大規模リコールに発展しなかった可
能性もある。
トヨタが米国高速道路交通安全局(NHTSA)に提出した資料によると、07年3月、
ピックアップトラック「タンドラ」のペダルが戻りにくいという苦情がトヨタに寄せられた。
調査の結果、ペダル根元の可動部分の「フリクションレバー」と呼ばれる部品が湿気を
含むと膨張することが原因と判明し、08年2月に部品の材質を変更した。トヨタはこの
不具合は「安全には関係ない運転のしやすさの問題」とみなし、リコールしなかった。
欧州では08年12月、新しい材質を使ったアクセルペダルの不具合情報が寄せられ、
トヨタは09年3月に調査を開始、今回のリコールと同じ問題を突き止め、09年8月半
ばから欧州で生産するすべての車両で材質変更などの措置を開始した。米国やカナダでは
09年10月以降の苦情をもとにした調査で今回のリコールを決め、対象は07年式の
「タンドラ」も含んでいる。
(2010年1月30日21時20分 読売新聞)
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