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いのちを守るためには、MPの浪費もいとわない…。それが『いのちだいじに』作戦である。ひるがえって、
鳩山首相の「いのちを守りたい」作戦だが、その理念の実現のためには、やはり財源が必要になる。
その財源が足りなくて困っていたのが、今までの民主党である。
鳩山首相の演説は、野党から、理念ばかりで具体策に乏しいと批判されたが、
鳩山首相は演説後に記者団に対して、こう説明した。
「理念型で具体性が乏しいという話も、最初からそういうご批判がくるのではないかと思いながら演説をしたわけです。
ただ、やはり政治には理念が必要で、理念なき政治はばらまきになります」
理念がなければ始まらないというのは、その通りであって、鳩山首相の言うことにも一理ある。ただ、理念だけでもだめ、
具体性だけでもだめ、財源だけでもだめ。全部必要だ。そうしたものをすべて取りそろえ、そろわないものについては
そろえる努力をして、さらに、優先順位をつけて調整を図って、その上で総合的に判断して政策を具現化していくのが
政治家の役割だろう。そういう意味では、今のところ、鳩山政権は政策推進のための条件をそろえる作業にあまり
成功していないのではないか。
ドラクエの「いのちだいじに」作戦にはMPが必要なように、鳩山首相の「いのちを守りたい」演説を実現するためには
具体策も財源も必要。それがなければ、「理念ばかり…」という批判をはね返せない。今後、鳩山首相は理念を
実現するためのどんな政策を積み重ねていくのか。そこに期待したい。 (五嶋清)(おわり)