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【中国】通り魔に右腕を切り落とされた19歳の女性、救急車は手術ができる大病院に運ばず-その理由と事件のその後
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12月7日午後11時ころ、汕頭市の秋菊は彼氏の蔡暁のバイクの後ろに乗って蔡の家へ向かっていたところ、10数台のバイクが止まっている十字路に差し掛かった。
そこを通過する時に、暗闇から他に数人が飛び出してきたが、よくわからなかった。
10メートルほど走った頃、秋菊は自分の右太ももの上に血が付いているのに気がついた。もう 一度よく見ると、自分の右腕がなかった。
「私はなぜか自分の右腕が無くなったことに気がつかなかった。でも見て、びっくりして大声を 上げたの」
秋菊の叫び声でバイクを止めた蔡暁は、右腕のない彼女を見て驚き、急いで元の道を戻ると、先ほどの十字路のあたりに秋菊の右腕が落ちていた。
とにかく右腕を拾って戻ると、すでに通りかかりの親切な人が彼女を介抱しながら救急車を呼んでくれていた。
その人は急げば腕がつながるかも知れないと言った。
30分ほどで救急車は到着し、秋菊は潮州医院に運ばれた。
しかし潮州医院では腕をつなげる大手術はできないので汕頭市中央病院に転院することになった。
ところが救急車の運転手が夜食を食べに出かけてしまい一刻を争う中、秋菊はしばらく待つこと になった。
20分ほど経ってから運転手が戻ってきて「カネはあるか」と言った。
秋菊と蔡暁の家族は急いで駆け付けたためお金を持ってこなかった。
すると運転手はカネを払わなければ運べないと言い、救急車の扉を閉めたままだ。
蔡暁は急いでお金を貸してくれる友達を探した。友人の一人が600元もって来てくれた。
しかし、運転手はそれでは足りないと言う。
すでに転院を決めてから1時間以上たっている。焦っていると、派出所の警官が到着し、運転手と話をしてくれた。
ようやく秋菊を乗せた救急車が汕頭市中央病院へ向かって動き出した。
翌午前2時ころ到着した汕頭市中央病院では残念ながら秋菊の右腕はもうつながらなかった。
切断されてから4時間以上が経過してしまったためだ。
救急車がもっと早く動いてくれていれば つながる可能性はあったという。
お金がないと救急車に乗れないというのは中国では常識だ