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28日に成立した今年度第2次補正予算の審議の過程は、
学級崩壊ならぬ「国会崩壊」の様相を呈していた。
鳩山内閣は同日、臨時の閣僚懇談会を開き、官房長官が閣僚の委員会
での不規則発言を注意したというが異例のことだ。
甚だしきは亀井金融相だ。閣僚席で強烈なヤジを飛ばし、
自分がヤジられれば答弁中でも相手をどなりつける。
「くだらん質問には答えられん」と前代未聞の答弁拒否も行った。
前原国土交通相は25日の衆院予算委で、質問者に反論しようと
閣僚席を飛び出し、執拗(しつよう)に発言を要求した。冷静さに欠ける行動だ。
議場では与野党議員のヤジがひどかった。発言者の声さえ聞こえないほどだった。
衆参予算委員長の対応も問題があった。議場の乱れに申し訳程度の注意だけでは
職責を果たしていない。簗瀬進参院予算委員長は、政治とカネの問題で全閣僚に
見解をただそうとした野党議員の質問を「もういいでしょ」と遮ったが、理解できない行動だ。
過去にも閣僚の不適切な言動はあったし、ヤジもあった。しかし、
今国会ほど乱れた議場を見たことはない。政権交代間もないため与党慣れしていないではすまされない。まもなく2010年度予算案の審議が始まる。閣僚、議員は襟を正すべきだ。(政治部 松永宏朗)
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