10/01/29 20:46:07 Cx/1CDRz0
ライ麦は好きじゃなかったけど、改めて考えたら、アレ以上にムカつく小説は滅多にない。
筒井康隆作品の登場人物もムカつく奴が多いけど、物語そのものはムカつかない。
筒井の作品は戯画化されてるから、作品世界と距離をおいて読めるんだろうなあ。
読んでて、作品世界と登場人物をリアルに感じるからムカつくんだ。
薄っぺらな世界だったら、作品や登場人物ではなく作者にムカつく。
厨二病を書いたから偉大なんじゃなくて、それをリアルに書いた、いや描いたから偉大なのかな?
だとすると、ラストの甘さは何なんだろ?何か仕掛けがあるのかね。