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ニワカのために(番外編 植民地関連 その9)
【植民地の役割】(1/2)
植民地の役割には、〈大量の移民を送り出す〉ということのほかに、いくつか考えられます。その一つは、
貿易上の有利な地位を確保することです。たとえば、「日本からの輸出物だけ関税を安くする」とか、
「日本にとって大切な物を輸入しやすくする」ということがあります。
日本が1876(明治4)年に軍事的な圧力を加えて朝鮮と貿易をはじめたとき、日本の商船は、ヨーロッパから
日本に輸入された繊維製品 --- とくに木綿製品を再輸出したことについては、すでに説明しました。ところが、
その後、日本にも近代的な機械産業が成長してきました。すると、その輸出産業の人々にとって、植民地の
獲得は魅力のあるものになりました。植民地なら、日本の製品を有利に移出することができるからです。
当時は、ヨーロッパ諸国が産業の遅れた国々に対する支配力を少しでも強めて、自分たちの国の製品が少しでも
有利に売れるように、またその地域の特産物が少しでも有利に買えるように、政治的・経済的に努力していたの
です。そして、ときには自分たちの国の利益を守るために軍隊を動かすこともしていたのです。
(『日本の戦争の歴史』より引用 出版社:仮説社 著者:板倉聖宣/重弘忠晴
ISBN 4-7735-0092-1C0337 )
雲孤さんの注: 『ときには自分たちの国の利益を守るために軍隊を動かすこともしていたのです。』
経団連とか国液とか、昔と同じ事をやっているじゃん???