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15才鷹匠少女に依頼殺到 「ピピッ」とひと吹き、害鳥駆除(写真アリ)
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女子中学生の鷹匠(たかじょう)が、タカとともに各地を飛び回っている。
佐賀県武雄市の石橋美里さん(15)。笛の合図でタカを自在に操り、ハトや
カラスを追い払う。害鳥に悩む九州や四国のごみ処分場や大学から、依頼が
相次いでいる。
「ピピッ」。笛で合図すると、田んぼを低空飛行していたタカが翼をはたたき、
革手袋をはめた美里さんの左手へ舞い降りた。
...鷹匠の技術は独学で身につけた。タカ狩りの伝統のある英国の文献やビデオを
秀敏さんが知人から譲り受け、美里さんがほとんど1人で学んだ。一番苦労した
のは、飼い始めの頃のエサやりだ。「このときに上下関係をしっかりと作れば、
どんな訓練もうまくいく」。一方で、ひとりっ子の美里さんは、タカやハヤブサ
を弟のようにかわいがってきた。
...害鳥に悩む各地から「出動依頼」が次々に入る。カラスの被害を受ける四国の
ごみ処分場やハトの糞(ふん)害に悲鳴を上げる福岡市の大学など、昨年は九州
を中心に約30回出向いて、タカを飛ばした。実費をもらいながらの活動だ。
「継続的にやれば、タカが飛んだ場所は生態系が変わる。原始的だが、効果も
大きい」と秀敏さん。航空機のエンジンに鳥が衝突する「バードストライク」の
予防にと、佐賀空港でタカを飛ばすテストをしたこともあるという。
...通常の害鳥駆除では、鳥を銃で撃ったり、わなで捕獲したりする。だが、タカ
は飛ばすだけで一定の効果が出る。美里さんは、自身の活動の意義を「無駄に命
を落とさずに済む」と話す。その一方、自分が飼うタカの命は、エサとして与える
ヒヨコの命に支えられている。「いつも命に感謝しています」