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「オバマ氏はニグロなまりない」 米民主党幹部が失言 2010年1月12日23時37分
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【ワシントン＝望月洋嗣】米議会上院の与党民主党トップ、ハリー・リード院内総務が、
０８年の米大統領選時にオバマ氏について「アフリカ系米国人だが、肌の色も薄く、ニグロ
（黒人への差別表現）のなまりもない」と発言していたことが明らかになり、波紋を呼んでいる。
野党・共和党は人種差別的だとして、リード氏の辞任を求めている。
リード氏の発言は、タイム誌エディターのハルペリン氏らが大統領選の舞台裏を描いた１１日発売の書籍
「ゲーム・チェンジ」の中で引用されており、事前に同書を入手したメディアがとりあげた。
これに対し、リード氏は発言内容を否定せず、オバマ大統領に謝罪。オバマ氏は９日「私は彼が
社会正義のために見せた情熱的な指導力を見てきた」として、謝罪を受け入れる声明を発表し、
騒動の幕引きを図った。
これに対し、やはりアフリカ系政治家である共和党のスティール全国委員長は１０日、「現在の米国には、
人種差別や差別的な会話の余地はない」として、リード氏の院内総務辞任を要求。今年秋の中間選挙に向け、
民主党の重鎮リード氏の資質に疑問を投げかけている。