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ネギの抽出物が、A型インフルエンザのウイルスの増殖を抑え、体内の免疫機能を向上させるのに
有効である可能性があることが、富山大大学院医学薬学研究部の林利光教授のマウスを使った研究で
分かった。林教授は「昔から『ネギは風邪にいい』と言われているが、予想どおりだった。病気に即対応
できるわけではないが、ウイルスに対する体の備えを強化することができる」と話している。
林教授は、メカブの「フコイダン」のインフルエンザウイルスへの有効性を調べるなど、ウイルスと食べ物の
関係を研究してきた。今回の研究は、大分県の食品会社「佐々木食品工業」が、「大分名産のネギで健康に
いいものはできないか」と林教授に相談したことをきっかけに始めた。
最初に、試験管を使った実験で、一定の条件で抽出したネギの成分が、ウイルスの増殖を抑えることを
確認した。続いて、マウスに1週間、ネギの抽出物を経口投与した後、インフルエンザウイルスに感染させ
た。ネギの投与はその後も続けた。
最も増えるとされるウイルス投与から3日後のウイルス量を、肺と気管支で調べたところ、ネギを与えた
マウスのウイルス量は、与えなかったマウスの3分の1程度に抑えられた。
また、ウイルス投与から3週間後に、マウスの体内にある抗体の量を調べた。その結果、ネギを与えた
マウスの血液中などの抗体は、そうでないマウスに比べ、3倍近く多かった。
※続きます。
asahi.com 2010年1月25日8時4分
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▽「食べ物には、体に備わっている免疫力を予防的に高めてくれるものがある」と話す林利光教授(画像)
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