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大阪市が、係長級と係員の給料の最高額を引き上げることで、長年務めた職員に
事実上1ランク高い給料を払っていたことが、総務省の調査でわかった。同省の別の調査では、
大阪府など219自治体で係長級職員の給料を課長補佐級にかさ上げする「わたり」が
見つかったが、大阪市は含まれていなかった。今回わかった市の事例について、
同省は「隠れわたり」と指摘し、改善を求める方針だ。
市によると、課長代理級に課長級の給料を、係員の一部に係長級の給料を支払う「わたり」は、
2006年度まで行われていた。07年の市政改革で解消し、役職ごとに異なる給料に
変えたはずだった。
ところが、昇級試験に合格した係員「主務」(行政職の23%)の月額給料の最高額は
43万1900円で、1ランク上の係長の中堅クラス以上に相当。係長級(同31%)も
最高額が45万2500円で、中堅の課長代理級にあたる。
総務省が国家公務員と比べたところ、市の係員と係長級の最高額は、それぞれ国の
係長級(39万500円)や課長補佐級(係長級の1ランク上、42万5100円)の
最高額を上回った。
総務省は昨秋の「地方公務員の給料表等に関する専門家会合」で、国の基準を
逸脱した給料支給を「実質的なわたり(隠れわたり)」と指摘。地方公務員法の
「職務給の原則」に反するとみている。
*+*+ asahi.com 2010/01/21[05:59:51] +*+*
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