【宇宙】 「今年6月に地球へ到達する予定」 ~小惑星探査機『はやぶさ』、地球引力圏の軌道に★2at NEWSPLUS
【宇宙】 「今年6月に地球へ到達する予定」 ~小惑星探査機『はやぶさ』、地球引力圏の軌道に★2 - 暇つぶし2ch22:名無しさん@十周年
10/01/16 17:57:09 3qcvcf400
惑星探査の場合、もっと深刻な問題もある。船の場合、それを所有する機関の研究者以外の研究者が有効利用できないということだが、
船が途中でなくなるわけではない。惑星探査の場合は、探査が途中で失敗すれば、その探査に費やした何百億円という予算は全くの無駄遣いになる。
実際これまでにも、そのような無駄遣いの例はいくつもある。例えば、「のぞみ」による火星探査は失敗したし、月のペネトレータ探査は、打ち上げに至る前に挫折し、
それまでの10年間にこの計画に費やされた100億円をはるかに超える巨費が無駄になった。小惑星からのサンプルリターンを目指す「はやぶさ」も、
地球に帰還しなければ失敗である。500メートル程度の小惑星の画像に数百億円の価値を見出すことは難しい。

だからといって、それに関わる研究機関や研究者に責任が及ぶことはない。日本の場合、そもそも惑星探査計画といっても、
実はそれぞれ全てが、工学試験衛星という位置づけになっているため、失敗して当り前という建前なのである。
従って、その探査の結果何が分かるかという科学目的が、それにかかった何百億円という研究費に見合うものか否か、という議論すらない。

惑星探査に責任を負うべきはずのその分野の研究機関も、その専門家育成の安易な教育を続けるばかりで、
世界的に通用する研究者がほとんど育っていない。研究者としてはまだひよこのような未熟な惑星科学者が、
1回につき何百億円もかかる惑星探査に漠然と関わり、次から次へと提案され、実現していく探査計画を、責任感を感じることなく、
無邪気に楽しんでいる。この仕組みも基本的には、先程述べた〝土建屋箱物〟科学技術行政と同じである。
最近は、中国やインドが宇宙に進出し始めたため、わが国の惑星探査関連の計画は、黙っていても予算が後押しするという、
バブル期のような情勢にあるともいわれる。

巨額の費用を必要とする地球や宇宙の探査には、構造的問題と、それと国益とが密接に関わる問題が存在する。
科学技術立国という政府の大方針にもかかわらず、この分野の現状は、戦略的、長期的ビジョンに欠け、
お寒い状態にあるといわざるを得ない。実質的には、バブル期と同様の科学技術行政を続けているこの分野の研究体制を早急に改善する必要がある。


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