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・成人の日の１１日、平成生まれの新成人たちが成人式に臨んだ。昨年は政権交代し、
「事業仕分け」が流行語にも。そこで中部地方の新成人に「仕分け」したい対象を聞くと、
たばこなど身近なものから政治への要望まで、時代を反映した声が上がった。
多数が仕分け対象に挙げたのは「たばこ」。成人すれば喫煙できるが、岐阜県池田町の
大学生岡田知佳さんは「吸わない人には害ばかり。においがつくのも嫌。増税で１箱５００円
くらいにしてもいい」ときっぱり。看護師を目指して５年制高校で学ぶ愛知県津島市の
水野麻未（あさみ）さんは「最近がんになる女性が目立つと聞く。たばこがなくなれば患者は
少なくなる」と話す。
名古屋市中区、大学生岩下信矢さんは「商品の過剰包装」を挙げた。愛知県幸田町、
大学生長谷佳歩さんは「インターネット。なくなれば引きこもりやニートが減るはず」と指摘。
福井市に帰省中の２０歳の大学生百谷和幸さんは「付き合いだけの飲み会」。
三重県四日市市の大学生田中秀明さんは「仕分け人」を仕分け対象に挙げ「冷静さも大事。
違うやり方があったはず」と批判。滋賀県草津市の大学生増田志織さんは「公立高の
一律無償化は実情に合っていない。富裕層に優遇制限を設け、その分を福祉や医療に」と
目玉政策に「見直し」を突き付けた。
岐阜市の大学生常富真弘さんは「国会議員数」を問題視し「優秀でやる気のある人だけが
政治に携われるように定数減を」。歯科衛生士を目指す長野市の大学生片桐めぐみさんは
「最新医療の研究は未来に役立つこと。まず議員の給料を減らさないと示しがつかない」と踏み込む。
「若者の甘い考え方」と答えたのは福井県敦賀市の会社員、山本環（たまき）さん。自分も含むと
断りながら「あいさつや時間厳守など当たり前のこともできないのに文句ばかり言う」と手厳しい。
愛知県常滑市、大学生権田直也さんは「希望の研究室に入るための勉強を後回しにしてしまう。
だらだらした時間の使い方を見直したい」。津市の大学生岩田沙祐里さんは「自分の頭の中」と
回答し、「やりたいことが多くて。優先順位を考えたい」と理由を話した。（抜粋）
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