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・神奈川県の会社員、小野田信行(31)=仮名=は仕事から帰ると、「2ちゃんねる」をのぞくのが
日課になっている。その日のニュースなどについて一般のネットユーザーがコメントを書き込む
ネット上の掲示板群。その中に、批判や揶揄が殺到する「祭り」がないかチェックするためだ。
タレントの不祥事、政治家の失言、一般人の非常識な行動…。祭りのネタは尽きない。書き込みは
匿名が原則。1つの掲示板に多いときで数万人がアクセスすることもあり、サイバー空間での
“群衆”を形成している。そこに小野田も参加するのだ。
「多くのユーザーがいる掲示板で、うまい書き込みをして、自分と同じようなユーザーに喜んで
もらえると気持ちがいい」。仕事や私生活に不満があるわけではないが、「ネットに“いる”ときの
方が楽しい」と打ち明ける。
小野田は自分のことを「ネト充」と呼ぶ。リアル(現実)よりネットで精神的に充実していることを
指すネット用語だ。いわゆる引きこもりをイメージしがちだが、普通の社会生活を送っている
会社員や大学生でも、現実の生活よりネット上での“生活”に比重を置いていれば、ネト充と
呼ばれる。リアルとネットを行き来しながら、ネットで気分よく生活している。
引きこもりやオタクに詳しい精神科医の斎藤環(48)は「ネト充は頭がよく、仕事上の
コミュニケーションはできる人も多い。しかし、リアルでプライベートな人間関係を築くのが
あまりうまくない。リアルで吐けない意見をネットに書き込み、認められると充足感が高い」と話す。
考えてもいないことを書き込むケースもある。
茨城県の大学3年、三宅陽一(21)=仮名=は昨年4月、ある男性アイドルの不祥事をネタに
した祭りに参加した。このアイドルに特に関心があったわけではない。「祭りが大きくなれば
なるほど、参加していることを誇らしく感じた」からだという。(>>2-10につづく)
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