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★米大手誌の日本離れ加速 「タイム」東京支局を閉鎖
・広告収入の低迷で、米国大手誌の「日本離れ」が進んでいる。米大手総合誌の「タイム」は
米国内外で進めている拠点整理の一環として、8日に東京支局を閉鎖する。世界的に
ネットを利用したメディアが台頭していることが背景だが、日本からの「発信」を心配する
声も出ている。
関係者によると、東京支局は終戦直後の1945年に開設された。現在は東京・
六本木ヒルズにある。東京支局の編集部門を閉鎖し、常駐の特派員1人と
編集スタッフ1人は解雇するという。同誌の広報担当者は「非常勤記者や日本の
専門家を雇い、日本の取材は通常通り続ける」と説明しており、日本での販売や
広告部門などは存続する。
昨年春には、米大手誌「ニューズウィーク」も東京支局を閉鎖。同12月には、
経済誌「ビジネスウイーク」が米金融情報大手ブルームバーグに買収されたのを機に、
東京支局の編集部門を同社に統合している。
相次ぐ米誌の撤退について、米紙ワシントン・ポストの記者経験がある石澤靖治・
学習院女子大学教授(メディア関係論)は「米国の活字メディアの業績低迷、日本の
ニュース価値の低下、中国の台頭という三つの背景がある。日本に深い理解を持つ
在日経験のある記者が減ることは、日本にとっての損失だ」と話している。
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