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・千葉県市川市の会社員、松尾一也(32)=仮名=は昨年夏の民主党が圧勝した衆院選で、
テレビやネットを欠かさずチェックしていた。
「マニフェストへの共感は必要ない。仲間同士の気分が高まるような話題がベスト」(松尾)
テレビは民主党の報道ばかりに見えた。世の中に「一度変えた方がいい」「このままよりはほかの
政権に」という気分が充満していた。松尾もテレビやネットを見ながら「政権交代が実現したら
どうなるのか」と想像すると、少し胸が躍った。
昨年夏の衆院選の投票行動とテレビの視聴時間を検証した調査がある。「平日30分以内」では
自民、民主への投票の差は小さかったが、「2時間以上3時間未満」は自民17%、民主38%。
視聴時間が長いほど民主党に投票する傾向が強かった。自民党が圧勝した平成17年の
郵政選挙では視聴時間が長いほど自民党に投票していた。
「選挙を制するかどうかは、時代の気分を作り出せるかにかかっている。その気分はテレビが醸成する」
調査を監修した明治学院大教授(政治心理学)の川上和久(52)はこう断言する。
メディアが気分を作り、気分を感じ取った国民が投票に行く-。皮相的でもあるが、松尾は「投票は
ゲームと同じ。投票先は面白いかどうかで決めるだけ」と意に介さない。
「トマト鍋」。いやにミスマッチにも見える料理が、この冬のブームになっている。居酒屋メニューへの
登場はもちろん、鍋スープも商品化された。鍋スープを昨年8月に市場投入したカゴメは、シーズン
売り上げ目標2億円を、すでに昨年中に達成してしまった。
トマトを使った煮込み料理は以前から存在し、味も想像できる。奇抜な名前が目を引くくらいだ。
それでもヒットしたのは「目新しさとヘルシー感がある。消費者の気分をつかむ重要なフレーズだ」と、
飲食店の販売促進戦略やメニュー作成などを手がけるフードコーディネーターの小倉朋子は分析する。
最近では、さらなる気分醸成に「分かりやすい情報も欠かせない」という。(>>2-10につづく)
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