10/01/03 20:27:38 oUWiwq+40
【正論】慶応大学教授・竹中平蔵 パンとサーカスでは乗り切れぬ 2009.12.10 03:02
鳩山内閣の“ハネムーン”期間が最終段階に差しかかっている。9月16日の組閣
から数え、年末には100日を超えることになる。そのころには予算編成も終了して
いなければならないから、予算後の政策運営をどのように進めるか、政権としての
議論を真剣に深める必要がある。内閣発足後の政治経済状況を総括すると、「高い
内閣支持率」の持続と「経済の悪化」(デフレ、株安)という二つの姿が鮮明になる。
内閣発足後ここまでの推移をみるかぎり、政治的にはそれなりに無難な立ち上がりを
示したとの評価が可能であり、一方で経済的には大きな問題を抱えながら有効な政策が
ないという結論になる。
まず政治的な評価から見よう。鳩山内閣は、まさに「パンとサーカス」の政治を
成功させた、と言える。古代ローマの統治術に見るように、国民は生活の糧と見せ物に
関心を示す。現内閣のパンは「子ども手当」であり、サーカスは「事業仕分け」である。
とりわけ事業仕分けに対する国民の評価は、極めて高いようだ。
政策としてみるかぎり、子ども手当はかなり広範な「ばらまき」と言わざるをえない。
もし出生率を高めるための政策なら、これから生まれてくる子供にのみ手当を出すべき
であり、いまいる子供に手当を出すのは単なる所得移転である。その金額が大きいだけに、
ばらまきという評価をせざるをえないのである。しかし今のところ、国民は「パン」に
強く反応している。(以下略
URLリンク(sankei.jp.msn.com)