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インターネット上で、利用者を出会い系サイトに誘導したり、サイトを利用し続けるよう仕向けたり
する“サクラ”が横行していることが、埼玉県消費生活支援センターの調べで分かった。
身に覚えのない利用を口実にした架空請求ではなく、サイトのメールボックスを実際に使わせ、
送受信に必要な有料ポイント代を口実に、支払いを不当に請求するパターンだ。手口の巧妙化もあり、
被害相談の件数は年々増加している。
センターに入った相談によると、30代の女性は、インターネットで知り合った人物から「タレントの
相談相手になって」などと頼まれた。自称“タレント”とのメール交換が始まったが、いつの間にか、
出会い系サイト上のメールボックスでメールをやりとりしていた。
女性は、昼夜を問わず熱心に相談にのった。しばらくすると、「メールの送受信に必要な有料
ポイント代」として計約200万円を請求された。後日、そのタレントについて調べたが、実在しなかった。
“サクラ”だった。
40代の男性からは「有料ポイントを使い切ると、複数の女性から一斉にメールが来た。それを読む
ために何度もポイントを購入してしまった」との相談が寄せられたという。“サクラ”を使って利用実績を
作り、心理的に追い込む被害は続発しており、「ネットで知り合った女性に頼まれて裸の画像を送信
したら、画像消去費用として10万円を請求された」といった10代男性からの相談もあった。
センターによると、架空・不当請求に関する相談は、2004年度の5万7282件をピークに年々減少。
08年度は1万2178件、09年も減少傾向にある。
しかしこのうち、出会い系サイトの利用にまつわるトラブル相談は年々増加し、04年度には72件
だった被害額20万円以上の相談件数は、08年度は197件。09年度は10月末時点で154件の
相談があった。被害額も1人平均約158万円と高額。1200万円の被害相談もあったという。
センターは「業者に連絡を取ると、さらに不当な請求がくるばかりか、勤務先などの個人情報を巧みに
聞き出されるケースもある」と注意を呼びかけている。
読売新聞 2010年1月1日15時22分
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