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【コラム】天皇訪問めぐる動き、韓中の違い - 朝鮮日報
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日本の外務省は天皇訪中を「失敗」と見なしている。政治的な目的に
利用されたためだ。昨年の北京オリンピック開会式に、中国政府が要請
したのにもかかわらず、皇族が一人も訪中しなかったのは、92年に中国
に負わされた「外交的なトラウマ(心的外傷)」 が癒えていないためだ。
中国が日本に負わせたトラウマは、天皇訪韓を推進する韓国政府にも
留意すべき点を示唆している。表向きでも、胸の内でも、中国のように
天皇訪韓にその意義と目標を高く置けば置くほど、相手が委縮するという
ことだ。李明博(イ・ミョンバク)大統領が15日に「天皇訪韓」を要請した際、
「両国関係の距離を完全になくす、終止符を打つという意味がある」と説明
したのは、善意だとしても相手側に政治的なプレッシャーを与える内容だった。
「終止符を打つには?」「終止符が打てなければ?」 などということまで
いちいち計算する日本の天皇外交を、大統領府はもう少し細かく研究すべきだ。
しかし、原点に返り、「今、なぜ韓国人は天皇訪韓を望むのか」という
疑問に、大統領府は答える必要がある。
韓国は、政治的目的から天皇を利用しなければならず、だから三顧の礼を
尽くした中国と同じではない。純粋に「善隣」のためなら、百歩譲っても過去の
支配国の方が先に誠意を示すのが道理ではないかと思う。韓国の国家元首
が重ねて天皇訪韓を要請しても、事実上の回答がないまま一貫している
日本の外交的欠礼を、当然のように繰り返す現実も愉快ではない。
韓国は天皇の訪韓に期待してはいない。そのわたしたち韓国人が焦って
いるかのように振る舞うのは不自然だ。何よりも、歴史に対する礼儀にもとる
ではないか。
東京=鮮于鉦(ソンウ・ジョン)特派員
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版