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今年2月に経営破綻(はたん)した商工ローン大手、SFCG(旧商工ファンド、東京)の元会長、
大島健伸氏(61)に対する包囲網が狭まっている。破綻前に資産を流出させた疑惑について警
視庁の捜査が進む一方、債権者による過払い金返済を求める声が高まっているためだ。「お金
だけでなく、人生も返して」。厳しい取り立てに耐えた債権者の叫びは、大島氏の耳にどう響くの
だろうか。
■弟の自殺未遂…保証人の兄に予期せぬ試練
「取り立ては厳しかったですよ。月に1度は勤務先に『まだ勤めているか』と確認の電話が来てね。
30分ぐらい『払え払え』といわれ続けました」
7歳離れていた弟の保証人として、SFCGから返済を迫られた経験を持つ東京都北区在住のタクシー
運転手の男性(62)。淡々とした口ぶりに、苦難を受忍した人間の覚悟が感じ取れる。
工場経営者だった弟は、借金苦の中で5年前に亡くなった。
「熱海で自殺を試みたこともあったが最後はガンで死んだ。経済的に困窮していたから病院にも
行けなかったのでしょう。搬送されたときには手遅れでした」
●過払い債権者らが参加したSFCGの第1回債権者集会=10月28日、東京都千代田区
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●記事:livedoorニュース
家を失い、自殺に追い込まれ…捜査網狭まるSFCG「大島王国」の光と影
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