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(>>1の続き)
◆割高感もネック◆
こうした負担が若者には重いようだ。関西外大1年の鬼束悠さん(19)は「関西からスキー場までは遠く、
交通費も高い。スキー板などにかけるお金も、暇もない」と話す。
大学のスキーサークルも低調で、立命館大の公認団体は5サークル約130人。同大学学生部は「かつて
夏はテニス、冬はスキーというサークルが数えきれないほどあったが、最近は大幅に減っている」という。
高校生にもウケがあまりよくない。95年度、近畿の公立高校の修学旅行は72%がスキー合宿だったが、
08年度は30%に低下。日本修学旅行協会は「スキー漬けが生徒に敬遠されるようになり、旅行先は海外や
沖縄などに変わった」とする。
割高感を打ち消そうと、スキー場側も対策に乗り出している。鳥取県の大山スキー場では、今シーズンから
1日リフト券を平日は900円割り引き、3900円にした。担当者は「割引をPRしてもっと若者を
呼び込みたい」と話す。
橋爪紳也・大阪府立大観光産業戦略研究所長の話「最近の若者は一人で自由な時間を過ごすのを好み、
グループ旅行を嫌う傾向がある。金銭面の問題に加え、グループで行くことが多く、時間のかかるスキーは、
若者のセンスに合わないのだろう」
◆スノボも頭打ちに◆
財団法人日本生産性本部によると、国内のスキー人口は1993年の1860万人をピークに、2008年は
690万人まで激減。若者に人気のスノーボードも02年の540万人を最高に、減少傾向に転じた。スキー場
の数は02年の673か所から、08年は547か所になった。
-おわり-