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(>>1のつづき)
中堅議員が「発言が独り歩きする。政権の求心力がなくなるのでは」と警戒すれば、首相周辺も
「事前の準備にないフレーズ。言うべきではなかった」と明かす。
実際、通常国会では「政治とカネ」「普天間飛行場移設問題」「景気対策」…など難題が山積してうえ、
野党側は「今回の事件の本質は首相の脱税疑惑だ」(自民党中堅)と勢いづいている。自民党の
大島理森幹事長は25日、「幕引きどころか、これから幕が開く」と“宣戦布告”。「通常国会で母親からの
資金の使途や脱税疑惑、(秘書の罪は政治家も同罪とした)首相の過去の発言との整合性を徹底
追及する」として、元秘書らの参考人招致や集中審議を求めて、首相退陣に追い込む構えだ。
政治評論家の浅川博忠氏は「答弁などを通じて首相がリーダーシップを発揮できるかどうかが焦点。
優柔不断さが続けば、今回の記者会見の釈然としない一面も相まって支持率下落は加速する」といい、
状況次第で首相が立ち往生する可能性を指摘する。
そこで浮上しているのが「3月危機」説だ。来年度予算、いわば鳩山内閣が初めて編成した
「鳩山予算」の成立の代わりに首相が退陣するというシナリオだ。もう一つが「5月危機」説。
永田町事情通は「予算関連法案が成立するのは5月ぐらいで、その辺りに鳩山首相はロシアを
訪問したい意向もある。いわば訪ロ花道論だ」と解説する。
いずれにしても、政権のカギを握るのは最高権力者の小沢一郎幹事長だ。自らも西松建設の
巨額献金事件をかかえ、「公設第1秘書の判決が来春に出るだけに、『小鳩コンビ』は共倒れ
するのでは」(自民党関係者)との指摘もあるが、小沢氏が首相の生殺与奪権を握っているのは
間違いない。
永田町では「参院選にマイナスと判断すれば、首相に交代を求める」(民主党中堅)との見方は
絶えない。新首相で参院選を戦った方が「ご祝儀」支持率で勝ち抜けるという腹だ。
小沢氏に近い民主党議員は「参院選を鳩山首相で戦うかどうかは、内閣支持率次第だ。選挙の
顔としては40%は必要」と言い切った。(以上)