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★【片山さん遭難事故】登山家が仲間を残して下山した過去を語る「最後は自分が生きて帰らなければならない」
5歳でエベレストへの登頂に成功し、七大陸すべての最高峰を世界最年少で登頂した記録を持つ
野口健(のぐちけん)さんをご存知だろうか? 野口さんは登山家として有名な人物で、自身の
『アルピニスト・野口健のブログ』を開設するなどインターネットでも積極的な活動をみせている。
そんな野口さんが、富士山で同僚と遭難した片山右京さんについて言及し、過去に自分も同じ経験を
したことを告白している。
片山さんは自身の事務所のスタッフ2人と富士山に登山をしていたところ、極寒のため遭難。極限状態で
止むを得ず片山さんだけが下山。片山さんは無事助かったものの、他の2人は残念ながら亡くなってしまった。
詳細な状況はわかっていないが、片山さんが2人を残して下山したことに対して「正しい判断をした」
という声があがっている。
野口さんも片山さんの遭難事故に対して、「右京さんが仲間を残したまま下山したのは間違えて
いなかったと思う。最後は生き延びなければならない。極めて冷たい表現に写るかもしれませんが、
冒険では一部例外を除けば基本的には自己責任が求められるもの」とブログでコメントしている。
このまま “この場所” にとどまれば自分の命も危ない。そんな状況で片山さんは下山したとされているが、
野口さんも同じような状況で仲間を残して下山した経験があると話している。その経験があるからこそ、
「下山したのは間違えていなかった」と、片山さんの行動を理解できるわけだ。野口さんは自身のブログで、
その “過去の経験” を語っている。報道陣から「片山さんが登山仲間を残したまま下山しましたが、
どう思いますか!」という質問をされ、片山さんと過去の自分が重なり、辛く胸をえぐられる様な痛みを
感じ、過去のことを思い出したのだという。
<野口さんの過去の経験>
~略、下記ブログで~
アルピニスト・野口健のブログ
URLリンク(blog.livedoor.jp)
このような事故でマスコミが騒ぎ立てるのは仕方がないとしても、「片山さんが登山仲間を残したまま
下山しましたが、どう思いますか!」という質問はあまりにも “浅はかな質問” である。片山さんを冷酷な
判断(もしくは誤った判断)をした人物という方向にマスコミが持っていこうとしているような気がしてならない。
登山家でなければわからない辛さ、そして経験者でなければわからない苦肉の選択、そして後に残る悲しみがあるはずだ。
片山さんの判断は正しかったのか? 野口さんのコメントにあった「最後は自分が生きて帰らなければならない」
という言葉が、その答えになりえるのではないだろうか。
2009.12.23 16:19:53 by ガジェット通信
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