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若手の実業家として、また著述家としても有名なH氏と対談したとき、彼の口から
「あんな無謀な戦争をした奴(やつ)ら」という言葉で戦前の日本のリーダーたちを
非難するのを聞いたとき、「ああ、この人にしてこの歴史観なのか」という思いがした。
保守的立場といわれる人たちからも似たような発言があることは珍しくない。
一方、「こうすれば日本は勝てた」という見解を示す著書もないわけではない。
日米開戦までの経緯を少年として体験した私は、「日本は追いつめられ、首を
絞められたのでパンチを放ったのだ」と解釈している。
あの戦争に対する考え方はこのように日本の中ではさまざまであるが、外国、
特にアメリカをはじめとする東京裁判の判事・検事を出した国々では、あの戦争は
日本の勝手な侵略行為で、それは愚かな思い上がりだったと単純化されがちである。
その意味でアメリカ人のウッド氏が、日本の開戦を無謀なものだったと片付けずに、
タイミングも適切、元来の計画も無謀でなかったという議論を展開していることは
めざましいことである。そして敗因は軍令部の元来の基本計画から逸脱した
アリューシャン、ミッドウェー、ソロモン、ニューギニアへの拡大戦略による
急速な戦力消耗にあったとする見方には説得力があると思う。
*+*+ 産経ニュース 2009/12/20[08:45:04] +*+*
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