09/12/19 21:50:05 0 BE:2160403079-PLT(12556)
政府の行政刷新会議の「事業仕分け」による2010年度予算要求の削減額は
約6770億円にとどまった。
3兆円削減という目標にはほど遠く、会議のメンバーからは不満の声が上がっている。
同会議が11月に行った事業仕分けでは、「廃止」「予算計上見送り」に削減率が明示された
「削減」を加えた削減額の総計は、読売新聞の集計で計約6700億~7800億円だった。
しかし、財務省が予算査定を通じてこの結果を反映させた結果、削減額は6000億円に
満たなかった。「廃止」と判定された事業でも、「自治体が数年計画で行っている事業への
補助金を切れば混乱が起きる」として一部の支出を認めた例などがあったからだ。
財務省は同時に、仕分けの考え方を、仕分け作業の対象にならなかった事業にも
当てはめることで予算全体を削減する「横断的見直し」で削減額の上積みを図ろうとした。
会議のメンバーには「仕分け結果を生かせば、1兆円超の削減額を確保できる」と期待する声も
あったが、横断的見直しによる削減は「各省の消極的な姿勢」(関係者)もあってわずか
1000億円程度にとどまった。この結果、削減額の総計は約6770億円と、過去最大の
95兆円に膨らんだ概算要求から3兆円を削減する当初の目標には遠く及ばなかった。
仕分けに参加した土居丈朗慶大教授は「仕分け結果をもう一度読み返してほしい。
結果を反映できないのなら、政府はその理由をしっかり説明すべきだ」と指摘する。
仙谷行政刷新相も「やはり官僚の自浄能力には限界がある」と周囲に語っており、
会議では財務省による最終段階の査定に不満の声が強まっている。
会議では、民主党の枝野幸男・元政調会長ら同党国会議員による「仕分けチーム」を近く再結集し、
まずは来年実施する予定の公益法人や独立行政法人の仕分け作業の準備を始める予定だ。
仙谷氏は11年度予算についても、各省庁任せではなく、同会議による仕分けを実施する考えだ。
*+*+ YOMIURI ONLINE 2009/12/19[21:50:05] +*+*
URLリンク(www.yomiuri.co.jp)