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訓練された猟犬が、なぜ人に襲いかかったのか-。三重県松阪市飯南町の県立飯南高校の
生徒5人が、猟犬など7匹の犬にかまれた事件で、犬の訓練の専門家からは「生徒の集団を、
猟犬が獲物と錯覚したのではないか」との見方が出ている。
40年近く犬の訓練に当たる同県伊賀市の警察犬訓練士は「一般に狩猟犬は人間への
警戒心や攻撃心は弱く、人を傷つけることはまれ」と今回の事件に驚く。
事件を目撃した同校教員は「犬に追われて逃げる生徒がいた一方で、頭をなで、
かわいがる生徒もいた」と証言。人間側の対応によっては、興奮が収まった犬もいたようだ。
犬はなぜ、人間に対し“攻撃モード”になったのか。この訓練士は、犬がランニング中の
約10人の野球部員と出くわした状況から、「パニックになって逃げる生徒たちを、
獣の集団と勘違いした可能性がある」と指摘する。
全国の猟友会を統括する「大日本猟友会」によると、狩猟中の猟犬が人を襲う事件は
毎年5件程度報告されているが、多数の被害者が出るケースは、ほとんど聞かないという。
三重県猟友会の中世古太輔会長は「近年、人里の近くにイノシシやシカが出るようになり、
狩猟のエリアも変わりつつある」と話し、今回のような集団被害の事件が起きる背景には、
猟場が人里に近くなってきていることもあるとみている。
*+*+ 中日新聞 2009/12/19[11:11:40] +*+*
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