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18日午前0時50分ごろ、富士山に登山していた元F1レーサーの片山右京さん(46)から
「一緒に登山をしていた男性のテントが飛ばされた」と、自らが経営する会社関係者を通じて
静岡県警御殿場署に通報があった。同日午前7時35分ごろには、片山さん本人から
「一緒に登山をしていた男性1人が死亡した。もう1人の体調も悪い」と同署に通報があった。
その直後、会社に「携帯電話の電池が切れそうだ」と伝えた後、連絡は取れておらず、
県警はヘリコプター1機、山岳救助隊7人を救助に向かわせている。
御殿場署によると、片山さんは17日午前4時ごろ、神奈川県内の自宅を出発し、高地トレーニングのために
仲間2人と富士山に向かった。御殿場市内の富士山御殿場口付近で、片山さんの乗用車が見つかった。
片山さんは同署への電話で「9合目付近で遭難した」と伝え、その後「6合目付近まで下りてきている」と
伝えたという。3人とも富士山の登山経験はあるという。
冒険家としても知られ、7大陸最高峰制覇に挑んでおり、これまでに北米大陸の最高峰・マッキンリー
(6194メートル)などの登頂に成功している。次は南極大陸最高峰のビンソンマシフ(4897メートル)へ
挑むため、25日に日本を出発する予定だった。
気象庁によると、寒波のため、富士山山頂の気温は零下20度以下が続いており、18日午前9時現在の
気温は同26・7度。地元の御殿場山岳会の佐藤幸男さん(55)によると、「冬の富士山で怖いのは風。
昨日、今日はすごい風だった。2千メートル以上になると、竜巻のような突風が吹くこともあり、
一歩も動けなかったり、息が吸えないぐらいの時もある」という。飛ばされれば200、300メートルも
滑落する危険があるといい、「快晴であっても地元の仲間もめったに登らない」と語った。
山梨県富士吉田市のホームページでは「冬(雪中)の富士山はエベレストの気象条件と同じです」と注意を
呼びかけるコーナーを設けている。同市富士山課の担当者は「この時期は海外での登山に備え、
訓練として登る熟練者はいるが、素人が登れる山ではない」と話している。
ソース
asahi.com URLリンク(www.asahi.com)