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★【正論】初代内閣安全保障室長・佐々淳行 正視に耐えぬ現政権「朝貢の図」
・天皇陛下の習副主席との「特例」会見が、「天皇の政治利用」につながるかどうか。
筆者は、これは民主党の小沢幹事長と鳩山内閣の「天皇の政治利用」だと断ずる。羽毛田宮内庁
長官は、国家行政組織法で授権された国家公務員としての任務、すなわち、天皇陛下のご健康を
気遣い、一視同仁、政治外交上の中立性を守るべき天皇をお守りする任務を遂行した人物で、
記者会見で一党の幹事長に、怒りに任せて公然と辞表を出せといわれる筋合いはない。
以下、政治利用と断ずる、その理由を列挙したい。
1、まず一政党の幹事長に宮内庁長官の罷免権はない。いかに役人嫌いであるからといって、
天皇の信任を受けている同長官への悪口雑言は、天皇に対しても非礼である。宮内庁長官の
任免は、天皇と内閣総理大臣のなすべきことであり、一政党の幹事長が記者会見でいうことではない。
2、小沢幹事長は記者団に「憲法、読んだこと、あるのか」と礼を失する発言をした。確かに、日本国
憲法第7条「天皇の国事行為」の項には、「天皇は内閣の助言と承認により、国民のため左の国事に
関する行為を行う」とあり、憲法改正、国会の召集、衆議院解散など10項目が限定列挙されている。
外交に関しては第8項「批准書や外交文書の認証」と第9項「外国の大使及び公使の接受」だが、
要人との会見は明記されていない。今回の会談を「国事行為」ということこそ、不勉強による誤りである。
3、「1カ月ルールは誰が決めた。法律に書いてあるか」「内閣の決定したことに反対なら辞表を
出してから、ものを言え」という小沢幹事長の羽毛田氏非難も多分、国民はその傲慢で高圧的な
もの言いぶりに反感を抱いたと思う。宮内庁への全国各地からの羽毛田氏支持の声はFAX、
電話など1日で1千件を超したという。(>>2-10につづく)
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