09/12/13 13:28:54 0
ソース:朝日新聞
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#天皇会見問題―悪しき先例にするな
あす来日する中国の習近平(シー・チンピン)国家副主席と天皇陛下
との会見が、鳩山由紀夫首相の強い要請で、慣例に反して決められた。
習氏は胡錦濤(フー・チンタオ)主席の最有力後継者と目されている。
日中関係の将来を考えれば、この機会に会見が実現すること自体は、
日中双方にとって意味のあることに違いない。
問題は、政権の意思によって、外国の要人との会見は1カ月前までに
打診するという「1カ月ルール」が破られたことだ。高齢で多忙な天皇陛下
の負担を軽くするための慣例である。
羽毛田(はけた)信吾宮内庁長官は、相手国の大小や政治的重要性に
よって例外を認めることは、天皇の中立・公平性に疑問を招き、天皇の
政治利用につながりかねないとの懸念を表明した。
日本国憲法は天皇を国の象徴として「国政に関する権能を有しない」と
規定した。意図して政治的な目的のために利用することは認められない。
鳩山政権は習氏来日の直前になって、官房長官自ら宮内庁長官に繰り
返し電話し、会見の実現を強く求めた。天皇と内閣の微妙な関係に深く思
いを致した上での判断にはみえない。国事に関する天皇の行為は内閣が
決めるからといって、政権の都合で自由にしていいわけがない。
>>2へつづく