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・女性を知人宅に連れ込み暴行したなどとして集団強姦(ごうかん)致傷などの罪に問われた
埼玉県上尾市、無職小嶋聡志被告(42)の論告求刑公判が十日、東京地裁立川支部(原田保孝
裁判長)であった。
同支部の裁判員裁判としては初めて、被害者の一人が別室から映像と音声を送る「ビデオリンク方式」で
意見陳述した。法廷内に被害者の女性のすすり泣く声が響いた。
映像は傍聴席からは見えないよう配慮された。車で連れ去られて被害に遭った女性は「殺人未遂だと思う」と
切り出し、「絶望感と恐怖で心が死んだ。世界が百八十度変わった」と心境を明かした。その上で「このような
事件が二度と起こらないよう厳しい判断を」と求めた。
検察側は、自宅で襲われた別の女性の手紙についても朗読。手紙で女性は「ふざけるな、私たちの人生を
めちゃくちゃにした変態、死ねというのが本心」と心情を吐露、「平穏な生活に戻れない。体はあるが心を
殺された。厳罰を」とした。
検察側は「ナイフで脅し見るに堪えないわいせつ行為をし、さらにビデオで撮影するなど悪質」と懲役
十五年を求刑。
弁護側は「被告は従属して犯行に加担した立場。被害感情のみでなく主に客観的事情を考慮
すべきだ」と主張した。
最後に被告は「精進してまじめに生きていきたい」と裁判員らに頭を下げた。
判決は十一日午後二時から言い渡される。
URLリンク(www.tokyo-np.co.jp)
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