09/12/10 05:11:14 z3oABPGY0
しかし、小沢という政治家は一体何者なんだろうとは思うね。
徹底した大衆蔑視が小沢の政治哲学の根底にあって。
恐らくそれは彼の政治人生に於いて腹の底から得心したものであり、
それゆえにそれが小沢の強さの背景を為すのかもね。
「一にも二にも選挙」
「国民は政治の細かい事をしらなくともいい」
この種の発言にはほとんどニヒリズムに近いものを感じざるを得ないけど
そこにはやはり現実に対する冷たい眼差しがある。
しかも、その小沢が見ている現実認識は完全に否定してしまえるものではないところがなんともはや・・・。
小沢は「公なきマキャベリズム」と言ったがいいのかも知れない。
確かにマキャベリは人間はみな悪党だと見ていた。
小沢が大衆を馬鹿だと徹底的に見做すという点で
マキャベリと同様の意味に於いてリアリストなのだろう。
しかしマキャベリは少なくとも愛国者だった。
「私は公益のほか、何一つ考えた事はない」
マキャベリがこう言った時彼の心中の真実を伝えたものだろう
そこに人間に対する蔑視も悪意もない。
小沢の心中を勝手に忖度するとすれば
「私は私益のほか、何一つ考えた事はない」
なにやらその様な事を真顔で言い放つ小沢の顔が眼に浮かぶ。