09/12/10 00:51:18 W0v5bohP0
『岡村寧次大将資料』より
「第四編 武漢攻略前後」
三 戦場軍、風紀今昔の感と私の覚悟
上海に上陸して、一、二日の間に、このことに関して先遣の宮崎周一参謀、
中支派遣軍特務部長原田少将、抗州特務機関長萩原中佐等から聴取したところを総合
すれば次のとおりであった。
一、南京攻略時、数万の市民に対する掠奪強姦等の大暴行があったことは事実である。
一、第一線部隊は給養困難を名として俘虜を殺してしまう弊がある。
(略)
七月十五日正午、私は南京においてこの日から第十一軍司令官として指揮を執ることとなり、
同十七日から第一線部隊巡視の途に上り、十八日潜山に在る第六師団司令部を訪れた。
着任日浅いが公正の士である同師団長稲葉中将は云う。
わが師団将兵は戦闘第一主義に徹し豪勇絶倫なるも掠奪強姦などの非行を軽視する、
団結心強いが排他心も強く、配営部隊に対し配慮が薄いと云う。