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■ベトナムの高速鉄道、日本の新幹線採用を決定■ 2009/12/11, 日本経済新聞 夕刊
ベトナム政府が東南アジア最大規模の交通インフラ整備事業「南北高速鉄道」に日本の新幹線方式
の採用を決めたことが11日明らかになった。11月の日越首脳会談でグエン・タン・ズン首相が
鳩山由紀夫首相に表明した。
海外での同方式採用は台湾に次ぎ2番目。日本政府は近く、計画の推進を目指した次官級協議を提案する予定。
総事業費560億ドル(約5兆円)の大規模事業が具体化に向けて動き出す。
南北高速鉄道はベトナム北部の首都ハノイと南部の商都ホーチミン間(1560キロメートル)を結ぶ計画。
事業規模が大きいため、ベトナム政府は一部区間を優先して着工する案を検討する。具体的には北部の
ハノイ―ビン間(280キロメートル)、南部のニャチャン―ホーチミン間(380キロメートル)の2区間で整備
を先行する構想が浮上している。
鳩山首相は日本の鉄道車両メーカーなど関連業界がベトナムを含む海外への進出に高い関心を示している点
を重視。日メコン首脳会議に合わせた11月上旬の日越首脳会談で、自ら「新幹線は1964年の開業以来、
一度も死亡事故を起こしていない」などと説明し、新幹線方式導入の決断を促した。
ズン首相は「日越関係(の重要性)を考慮して(南北高速鉄道を新幹線方式で整備することを)決定した」と
応答した。このやりとりは公表されなかったが、会談の席で同方式採用が正式に決まったことが分かった。