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三田洞自動車学校(岐阜市)の教習指導員池戸誠さん(43)は、オートマチック車の普及後、必要以上に強くアクセルを
踏むケースが増えたと感じる。高さ10センチの段差を乗り越える練習中に暴走する教習生も多い。県内で事故が
あったのはほとんどがガラス面の多い店舗だったことも考え合わせ、「踏み込み過ぎることや、自分の車がガラスに
映って距離感が狂うことも、要因として考えられる」と指摘する。
一方、労働安全衛生総合研究所(東京)で職業運転手の事故防止策を研究していた主任研究員中村隆宏さん(42)は
「通常、駐車する時は低速度。だから、距離感を失っても車止めで止まるはず」と話す。
◆店や車 対策次々
ある大手コンビニは、店舗と駐車スペースの間を仕切るガードレールのような防護器具の設置を進めている。
広報部の担当者は「コストはかかるが安心感が違う」と説明する。
事故があると、警察の実況見分や修理で営業に支障が出る。10月に軽乗用車に突っ込まれた
コンビニの当時の店長は「店が元の姿に戻るまでに2週間。損害額は50万円以上だった」と話した。
富士重工業(東京)は、誤発進を防ぐ装置「アイサイト」を08年から販売。車載カメラが障害物を感知し、
アクセルを踏み過ぎると速度が落ちる仕組み。広報部によると、現在の搭載車は1車種だが、
「ほかの車にも広げたい」という。
産業機材メーカーのナルセ機材(熊本県)の鳴瀬益幸社長(74)は、自分が踏み間違ったのを機に、
アクセルとブレーキが一体の「ナルセペダル」を開発した。
本体はブレーキ。従来と同じく踏み込めば止まる。その右側にアクセルレバーが付き、足を左右に動かして速度を調節する。
アクセルとブレーキの作動方法を変えることで、ミスを減らそうと考えた。