09/12/07 10:29:59 0
(>>1のつづき)
ロシアから中国、北朝鮮まで核武装し、不況でドン底にたたき落とされてなお、新橋あたりでサラリーマン
(自分を含む)がテレビのインタビューに赤ら顔で呑気に答えていられるのは、日本がまだまだ外貨を
たくさんもっているからでしょうか。1400兆円に上る個人金融資産があるからでしょうか。技術力が
あるからだとか、日本人には底力があるとか、ネアカな国民性だからでしょうか。わたしは、世界最強の
米国と強固な軍事同盟と濃密な経済関係を構築しているからなんだと思います。
にもかかわらず、何ということでしょう。沖縄県宜野湾市にある普天間飛行場の移設問題で鳩山さんは、
年内決着を断念する愚挙に出てしまいました。党首選という内輪の都合で「連立離脱」カードを振りかざす
福島党首に揺さぶられた結果です。
米国は怒りました。岡田克也外相と北沢俊美防衛相は、真っ赤な顔で怒声を上げる米国のルース
駐日大使の剣幕に、圧倒されっぱなしだったということです。4日、普天間移設問題を協議する日米閣僚級
作業グループでの出来事は、鳩山さんにきちんと伝わっているのか心配です。
岡田さんと北沢さんのおふた方は、大使との会談後、首相官邸に駆け込んでいるのですが、5日夕、
週末にもかかわらず、再度首相公邸を訪れた北沢さんとの会談後、鳩山さんは「日米関係は大事。
そのことも話した」といい、でも結論を出す時期は「まだ見えていない」と無責任なことをいっています。
その北沢さんですが、デスク当番だった5日午後5時前から約1時間、鳩山さんとお会いしているんですね。
デスクとして政治記事を預かる立場なので焦りました。岡田さんが沖縄にいたので、急転直下、普天間移設
問題が決着する可能性があるとは思いませんでしたが、別の警戒はしました。北沢さんが胸ポケットに
辞表をしたためていた可能性です。
北沢さんは年内決着を主張し、日米合意を重視するよう発言を繰りかえしてきました。この問題に
関係する閣僚の中では一番まともな大臣といえます。鳩山さんのいっていることを真に受けていたら、
日米関係、日米同盟に決定的な亀裂が入るどころか、冗談でなく、米政権から日本が仮想敵国に
されてしまいます。(>>3-10につづく)