09/12/06 03:41:38 0
(>>1の続きです)
世界的な不況と金融危機が遠ざかれば、資金がリスク資産に移動しはじめ、
世界的に金利は上昇しはじめるだろう。日本の金利もある程度はそれにつられるはずだ。
また、国債を支えている国民の貯蓄だが、高齢化が進む中で日本の家計の貯蓄率が急激に低下し、
いつまでも膨大な国債を支えきれるかどうか分からない。そして増税の可能性であるが、
今の政治状況の中では増税はなかなか難しそうである。
また、政府債務がさらに拡大していけば、増税でカバーできる余地を超えてしまうかもしれない。
デフレで政府の税収が落ち込んでいることも、財政状況をさらに厳しくしている。
結局、日本の財政は他の多くの国が経験したような財政破綻の道に
ひた走りに向かっていくのだろうか。債務不履行にまで踏み切らなくても、
国債の利回り急騰や、調整のための高いインフレ率への誘導という事態に陥るのだろうか。
そうなれば、経済は大混乱だろう。一部には、国債の価格暴落が起き、
国民が驚いて、増税による財政健全化が政治的に通りやすくなる環境になるまで、
今の状況は続くという見方もある。
しかし、その時点まで増税を待っていて間に合うのだろうか。
新政権はミクロレベルでの歳出見直しには熱心であるが、
マクロレベルでの財政健全化シナリオを早く出してほしいものだ。