09/12/05 23:26:38 0
05年に札幌市で交通事故死した重度の自閉症の少年(当時17歳)の両親が
運転手と付き添いのヘルパーに、平均賃金に基づく逸失利益約4280万円を含む
計約7340万円の損害賠償を求めた訴訟は4日、札幌地裁で和解が成立した。
中山幾次郎裁判長は和解金算出に逸失利益として
北海道の最低賃金などを考慮したとしており、運転手ら側は
約1560万円と算定された逸失利益を含む計4010万円を支払う。
両親側は「逸失利益が認められた。画期的和解だ」と喜んでいる。
訴状によると、少年は05年8月、札幌市内で女性の運転する乗用車にはねられて死亡した。
両親は女性が注意を怠ったなどと主張。
損害賠償を求めたが、女性の加入する損害保険会社が提示した賠償額の見積もりで
逸失利益の算定は0円で、総額も自賠責保険の支払限度額の約3000万円にとどまった。
中山裁判長が示した和解金の算出根拠は、
道の最低賃金(年130万円)に係数を掛けた約1130万円
▽重度自閉症を障害年金1級と想定して20~65歳分の約430万円。
これらは和解条項に明記されなかったが、両親の代理人によると、
重度知的障害者の逸失利益が事実上、認められたケースは今回が初めてという。
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