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(>>1の続き)
■“肉薄”が目的
さらに報道番組のワイドショー化が進むにつれ、何を撮るかよりも対象を追いかけること
自体が撮影の目的となりつつある。市橋容疑者の送検時でも、車に乗り込む前に容疑者の顔が
撮影できたし、車の窓にカーテンがかかっていることは事前に知らされていた。にもかかわらず、
ディレクターは車に向かった。「何か撮れると思った」。ディレクターは釈放後、報道陣にこう
語っている。
立命館大学の金山勉教授(メディア社会学)は「制作の現場では、ディレクターはインパクト
のある映像をほしがる立場。自分のカメラが容疑者の車に迫ったことが、視聴者にとって面白い
はずという発想では」と分析する。
■現場にノンプロ
こうしたハンディカメラ部隊の振る舞いについて、報道倫理に詳しい名城大コンプライアンス
研究センターの郷原信郎センター長は「もともとの職業カメラマンには職業倫理があったが、
今は現場にプロ以外の存在が割り込み、倫理違反が起きている」と危機感を持つ。
現場からも、「報道の規制強化に進むのでは」といった声は根強い。行徳署の大谷毅副署長は
「一般人をシャットアウトするなど、報道には配慮した。信頼関係は揺るがないが、何回も
続けば対応を検討する可能性もある」と話す。
ビデオニュースの神保代表は「メディアは公共の利益に資するからこそ、映像を撮ることが
許されている。一時的な視聴率獲得のために逸脱した行為をしても、視聴者はテレビに公益性を
認めなくなり、テレビ離れを促すだけだ」と警鐘を鳴らしている。
-おわり-