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動物病院の獣医師が、ペットの治療費を支払わない飼い主に頭を悩ませている。
会計の合間に姿を消したり、突然音信不通になったりすることも。
最近、初めから支払い意思のないケースが目立っているという。
弁護士を顧問にして未収金問題の研究会を立ち上げる動きも出てきた。
「あっという間でしたよ」。東京都板橋区の動物病院「アニホス」の山村穂積獣医師は振り返る。
2008年の初め、同病院の受付窓口。1週間の入院治療を終えたヨークシャーテリアを
受け取った30歳前後の男性の姿が見当たらない。未払いの治療費は約10万円だ。
会計にカルテを回している間に立ち去ったらしい。登録のあった電話番号に
病院から電話をかけても不通。連絡先に送った請求書も戻ってきた。
「電話番号も住所も虚偽でした。初めから払うつもりはなかったんでしょうね」
他にも、よく診察に訪れていた飼い主の女性に「猫の入院治療が終わった」と電話したところ、
連絡が突然とれなくなったことがあった。治療費は約6万円。スタッフが自宅を訪ねても、留守。
産婦人科からも手紙が届いていたので問い合わせてみたところ、
「うちは赤ちゃんを置いていかれた。先生のところは猫で良かったですね」。
同病院の年間の未収金は約220万円。未収金で請求書を飼い主の元に送付する件数は、
月に約20件という。
身勝手な依頼例はほかにもある。千葉県内の動物病院に、女性2人が交通事故に遭った猫を
連れてきて治療を依頼した。「やれるだけやって」。猫は回復したが、迎えに来ない。
治療費は約20万円。何度も連絡をとり、内容証明郵便も出したが、ついに音信不通に。
専門の債権回収業者に頼むと、やっと分割で支払いに応じた。
院長は「動物病院をボランティアと勘違いしているのでは……」。
未収金の問題に詳しい青木ペットクリニック(福岡県大野城市)の青木芳秀獣医師によると、
原因は(1)初めから支払う意思がない(2)経済的に支払う能力がない
(3)治療や治療結果に不満、に大別できるが、最近は(1)のケースが目立っているという。
(一部省略)
ソース:asahi.com
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