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ウォーター・マネー/浜田和幸/光文社
1 水源地に有毒物質を投入する
アフガニスタンでの戦争では、逃走中のアルカイダやタリバンの掃討作戦のために、アメリカ軍は
山岳地帯の地下水脈に有毒ガスを投入している。
戦争直後に現地に入った赤十字の調査チームのレポートによると、アフガニスタンでは妊婦が汚
染水を飲んだ結果、新生児のほぼ半分近くが奇形児となって産まれた。
また、ミサイルをはじめとする強力な破壊力をもつ劣化ウラン弾が多数使われたことで、それが
残留ウランとして水源地を汚染している。
水源地テロの可能性
2003年6月には、アルカイダの幹部がサウジアラビアの週刊誌「アル・マジャラ」に対して、「イラク
にいるアメリカ軍とその同盟軍への攻撃を強化する。また、アメリカ本土と同盟国の都市で、サリ
ンを使用したり水源地に有毒物質を投入することもありうる」との犯行予告声明を送りつけてきた。
それを考えれば、水源地テロの可能性は、ひとりアメリカだけの問題ではない。
日本でもヨーロッパでも、水源地テロの可能性はある。 (P43)
水源地保全が今後非常に大きな課題になることは間違いないと思われる。そこで、アメリカ環境
保護庁が水供給業者に対して、水源地をテロから守るための監視体制を強化する通達を出した。
高感度モニターカメラの設置、サイバー・セキュリティー要員の導入、緊急事態対応マニュアルの
作成が義務づけられたのである。 (P44)
テロ対策マニュアル策定指針
URLリンク(www.mhlw.go.jp)
水道事業体では、このようなテロが発生した場合の影響の大きさを考慮して、テロの想定を行う
想定テロ
水源地に対する毒薬物等の投入
水源池へのNBC系毒物の投入