09/12/04 10:24:44 0
・ロシアの日本食ブームが変だ。人気が出るのは結構なことだが、その実態は、日本ならば
逮捕確実のトンデモ料理のオンパレードなのだ。日本企業が連携して啓蒙活動に立ち上がったのだが、
ロシアのお家事情もあって、一筋縄ではいかないようだ。
ロシアの日本食レストランは、モスクワだけで600店にもなり、海外の料理店としてはイタリア料理の
次に多いとされる。
ところが、その中で日本資本はほんの数社しかない。店内には日本人とおぼしき容姿の料理人も
多いが、大半が朝鮮系ロシア人。素人が見様見真似で作っているに過ぎないのだ。しかも生鮮食品の
扱いに不慣れで品質管理が杜撰なため、食中毒も珍しくないというお粗末さだ。
日本食レストランが雨後の筍のように増えた理由について、三井物産戦略研究所の服部城太郎主任
研究員は「すしネタの出どころがブラックボックス化しており、儲けやすいから」と説明する。
ロシアでは腐りかけたマグロを新鮮に見せるため、一酸化炭素ガスを注入するという暴挙がまかり
通っている。こうしたマグロは「ガスマグロ」と呼ばれ、1週間経っても変色することはないが、当然
日本では違法である。
またロシアはウナギ業者の間で「ウナギの墓場」と揶揄されているという。なんと発がん性が
疑われるマラカイトグリーンという抗菌剤を施されたウナギが流通しているのだ。日本や欧米では
禁止されているため、規制のないロシアに流れ込んでくるというわけだ。
それでもロシア人は「すしは健康に良い」と信じているのだから何ともやり切れない。こうした事態に
業を煮やした日本の食品会社などが昨年、「日本食文化ロシア普及協会」を設立し、啓蒙活動などに
乗り出している。ただ実際の活動は、日本食講習会の開催などにとどまり、具体的な改善要求を
行なうには至っていないという。
というのも、農林水産省が以前、海外の「ニセ日本食」を取り締まろうとした際、「すしポリスの弾圧」と
国際的に大顰蹙を買った苦い経験があるからだ。
日本人の不在がトンデモ日本食を生んだ。日本資本のロシア進出の拡大こそが、まっとうな
日本食が定着するための第一歩である。(抜粋)
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