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鳩山由紀夫首相の発言が一向に安定しない。言葉がぶれるのは麻生太郎前首相も同様だったが、
両者の印象はかなり異なる。麻生氏が強がりや側近への迎合で一貫しなかったと思われるのに対し、
鳩山語の締まりのなさは国民への過度の「甘え」に由来しているように見えるからだ。
日米関係で最大のトゲになってしまった米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題に
まつわる首相発言の振幅は尋常ではない。
移設先の候補になっているのは、同県名護市のキャンプ・シュワブ沿岸部だ。鳩山内閣発足後の
10月13日、仲井真弘多(なかいまひろかず)同県知事が代替施設の沖合移動を条件に
県内移設を容認したことから、ボールは鳩山政権に投げられた。
鳩山氏は10月16日、自らの決断時期について、来年1月に名護市長選、同11月に沖縄県知事選が
予定されていることから「その中間くらい」と語った。ところが、これが波紋を呼ぶと「私は別に
名護市長選の後でと言っているつもりはない」(10月23日)とあっさり前言を翻し、
11月14日には再び「名護市長選の結果で見定める」に変わった。
(中略)
外務官僚の一人は「ワシントンの対日外交筋が『鳩山は信用できない』と言い始めた。米政府の
日本サークルは小さいから、こうした印象がオバマ政権全体の対日観になりやすい」と嘆く。
決して誇張ではないだろう。
(中略)
当の鳩山氏は左右に振れる心境を平然と、かつ軽々しく語る。その理由を考えると、国民の支持で
政権交代を実現した自分が沖縄県民の気持ちを代弁しているのだから、たとえ結果を伴わなくとも
許してくれるはずだと、一方的に決め付けているとしか思えない。私はそこに政治指導者としての
自覚を欠いた、鳩山氏特有の「甘え」を感じる。
(後略)
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