09/12/01 21:56:23 0
先日、ラジオの深夜番組に出演していて改めて驚くことがあった。
ラジオのリスナーから電話やメールで意見を募集し、その何人かと出演者が直接電話で話すという
趣向の番組である。この夜のテーマは「あなたは自民党の野党としての戦いぶりを評価しているか」
だった。
その前夜から未明にかけての衆院本会議。中小企業向け融資や住宅ローン返済猶予を金融機関に
うながす臨時措置法案を自民、公明両党が退席するなか、民主党など与党側が強行採決した直後だった
だけに、もう少し、民主党への反発や批判の声が強いと私も思っていた。ところが、反応は違った。
意見を寄せた人の大多数が「自民党を評価しない」と、まるで冷淡だったのだ。
◇攻め手に乏しい自民
自民党は対決型を目指すべきか、政府法案に対し是々非々の態度で臨む健全野党を目指すべきか、
といった路線選択以前の話なのだろう。目立ったのは「自民党も与党時代は強行採決を繰り返していた」
「野党が欠席すると『審議拒否は議会制民主主義の否定だ』と自民党は批判していたはず」という
声だった。
自民党が民主党を批判してもブーメランのように自分に返ってくる。「自民党に言われる筋合いはない」
というわけだ。
加えて、多かったのは「国会の与野党対決より、行政刷新会議の事業仕分け作業の方が、見ていて
よほど面白い」という声だ。
沖縄の米軍普天間飛行場移設問題で鳩山由紀夫首相の発言がぐらつき、閣内不一致の状況が続くなど、
政権発足後、2カ月を過ぎた鳩山政権は、ほころびも目立ち始めた。一方で連日大々的に報じられる
行政刷新会議の事業仕分けの新鮮さが、もたつきを覆い隠している面はある。だが、詰まるところ、人々の
関心は自民党には今、ほとんど向いていないという話でもあるのだ。(>>2以降に続く)
▽毎日新聞
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