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★「民主党にだまされた」 沖縄県民に広がる鳩山政権不信
・米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題で、鳩山政権の言動が二転三転し、方針が
決まらないことに、沖縄県民の不信感が高まっている。「県民の心をもてあそぶことは許せない」
「閣僚の一人や二人が首を差し出しても収拾がつかない」。こんな過激な声も出始めた。
普天間は琉球八社の一つ「普天満宮」の門前町として栄えた。15世紀半ば、熊野権現を合(ごう)祀(し)
したものと伝えられ、熊野権現と琉球古神道神が祭神。境内は住民の憩いの場で、基地に囲まれた
神社という緊張感はない。
だが、赤瓦屋根の社殿裏手の駐車場の金網越しには「キャンプ・フォスター」。そして普天間飛行場が続く。
遠くで離着陸する戦闘機の爆音が響く。
日米両政府が、普天間飛行場返還で合意したのは平成8年。11年には名護市辺野古のキャンプ・シュワブ
沿岸部に代替施設を建設することが閣議決定されたが、それから10年。計画は進まない。それどころか、
民主党政権発足後は、鳩山由紀夫首相や閣僚の言動がぶれ、移設そのものを危ぶむ声が出始めた。
親子連れで参拝に来た40代男性は「どこでもいいから早く撤去してほしい。移設は衆院選前から決まって
いたが、移設されないのではないかという不安も出ている。今の政府は一晩で言動が変わるから信用できない」と
不満をぶつけた。
普天満宮近くの商店街でも同様の声が強い。
昭和30年から商店街に住んでいる80代女性はこう言って声を荒らげた。
「新聞で鳩山さんや閣僚の発言を読むたび、バカ野郎と怒鳴ってしまう。民主党にだまされた」。
居合わせた40代の高校教諭も「ヤマトンチュ(大和人=本土側)は真剣に考えていないことがよく分かった。
民主党も選挙の時は『早く撤去して危険を排除する』と言い張ってきたのに」。
70歳の男性も「いつ事故が起きるか不安で仕方がない。辺野古で決まったのだからそれで
いいじゃないか」と、爆音をあげる戦闘機を見上げた。(>>2-10につづく)
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