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・29日夜に行われた内藤大助(35)vs亀田興毅(23)のプロボクシングWBCフライ級タイトルマッチの
舞台裏で、中継局のTBSが判定の採点内容を読み上げないよう、リングアナウンサーに指示して
いたことが分かった。
「こういうことが起こるなら、もう2度とTBSとは仕事をしない」。この一戦でリングアナを務めた
富樫光明氏(38)が試合後、怒り心頭で格闘技ジャーナリストの片岡亮氏にその内容を語った。
富樫氏はJBCのライセンスを受けた公式リングアナで、日本で行われる多くの世界戦を10年以上に
わたって手がけてきた。富樫氏がこの日、最初にTBS側に不信感を覚えたのは、王者と挑戦者が
入場する際に俳優の小出恵介がアナウンスを務めたこと。富樫氏は事前に説明を受けておらず
「なぜ世界戦でライセンスもない素人を起用するのか」と首をひねった。同局ドラマの番組宣伝を
兼ねる格好になった小出は、肝心の場面で「WBC世界フライト級~」と言い間違えた。
さらに試合途中、中継を担当するTBSのディレクターが富樫氏に対して「試合後は勝者だけ
読み上げて判定の採点内容は読まないでほしい」と要請があったという。しかし富樫氏は
試合を締めくくる上で不可欠な情報と判断し、指示を振り切る形で採点内容を読み上げた。
会場で両者のごたごたを目にした片岡氏は「TBS側の意図は定かでないが、4ラウンド終了時に
発表された採点に会場から疑問の声も上がったため、(2006年に興毅がWBAライトフライ級王者と
なった)ランダエタ戦の疑惑判定で抗議が殺到したトラウマがよみがえったか。あるいは勝者の
コメントを番組の中に入れたかったが、放送時間が押していて端折ろうと考えたのではないか」とみる。
世界タイトル戦で、採点内容も明かさずに「判定勝ち」という結果だけ伝えれば、スポーツとして形を
なさない。暴挙はリングアナの良心によって事なきを得た格好だ。
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