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NHKのテレビ番組をインターネットで有料配信する「NHKオンデマンド」が始まって12月で1年。
予想したほどには利用は増えず、今年度の料金収入は当初見込んだ23億円の半分にも届かない
見通しだ。無料が当たり前のネット上で有料サービスを展開する難しさが、改めて浮き彫りになった。
NHKオンデマンドは、放送済みの番組をネットで見られるようにしたサービスだ。放送翌日から
約10日間配信する「見逃し番組」と、過去の名作を配信する「特選ライブラリー」の2種類がある。
料金は1番組あたり105~315円。定額で多数の番組を見るコースもある。一部の無料配信も
含めると約3千本の番組が用意されている。
昨年12月1日に始まり、今年3月末まで4カ月の収入は1億円だった。今年度は当初予算で
23億円の収入を見込む。だが、オンデマンド事業の責任者の日向英実・NHK専務理事は、
朝日新聞の取材に「今年度の収入は予算で見込んだ額の半分もいかない」との見通しを明らかにした。
昨年度は13億円の赤字決算で、今年度は予算で見込んだ16億円の赤字が拡大するのは
避けられそうにない。NHKは5年目の2012年度末までに累積赤字を解消する計画を立てていたが、
「このままでは実現は無理」と日向専務理事は言う。
誤算は、視聴回数が約124万回(10月末現在)と低迷していることに尽きる。
11月半ばまでの集計では、特選ライブラリーで最も多く見られたのは土曜ドラマ「ハゲタカ」の
第1回で1万1600回。そのすべてが最も割高な料金で見られたと仮定しても収入は約360万円だ。
配信期間が限られる見逃し番組では、視聴回数が1千回を超えたのは17本だけ。最も多かった
4527回のNHKスペシャル「魔性の難問 リーマン予想」も、やはり最も割高な料金で推計しても
収入は150万円に届かない。
URLリンク(www.asahi.com)
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2に続く
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