09/11/28 23:23:07 0
政府の行政刷新会議の事業仕分け作業で漢方薬が健康保険の適用から外されたと聞き、わが耳を疑った。
今や、臨床医の8割近くが漢方薬を処方しており、もはや普通の薬となっている。にもかかわらず、
漢方薬だけを取り出して除外するというのは、いったいなにを根拠にした発想なのだろうか?
漢方薬は生薬、すなわち天然素材をベースにしていて、西洋医学の薬とは氏素性が違うことは事実である。
しかし、漢方薬にはいくつかの誤解がある。「副作用がない」「即効性がない」などというのは間違った
情報である。
現に私の父は末期の肝臓がんであったが、漢方抗がん剤を処方されたことにより、劇的に回復し、がんを
完治させることに成功した。そういう意味からしても、病院で処方される漢方薬は普通の医薬品であって、
他の薬と区別することに意味はない。
むしろ今、漢方をもっと普及させていこうというのが、医学界に起きている新しい流れである。中国の
漢方薬に比べると、日本の病院で使用されているものはごくわずかだ。安全性、有効性が実証されたものに
限られている。それをもっと増やしていき、本格的な漢方治療を西洋医学の中に組み込み、融合させていこう
というのである。それは誰あろう、民主党のマニフェストの中に書かれた内容なのである。
「統合医療の確立ならびに推進」という項目だてまでして、最初に書かれているのが「漢方」である。
長妻昭厚生労働大臣は、確か胸にマニフェストを常時携帯されているはずではなかったか。事業仕分け作業
の中で、全く逆の結果が出てしまったことをどう見るのだろうか?
漢方薬を健康保険適用から外すというのは、明らかに財務省の思惑である。仕分け作業の中では「市販品
類似薬を保険対象外」とされていて、漢方薬という言葉は出てこない。しかし、財務省主計局が提出した
論点ペーパーには「湿布薬・うがい薬・漢方薬などは薬局で市販されており、医師が処方する必要性が乏しい」
とされていて、漢方薬もターゲットになっていることは間違いない。(>>2以降に続く)
▽産経ニュース
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