09/11/29 22:59:51 dumEuCHE0
【ニート問題に真剣に向き合う、心ある方だけお読み下さい】
若年無職の人達と数年接してきました。それで分かったことは、
ニート・ひきこもりは、メディアを賑わすような「怠け」の類では断じてありません。
彼らはややもすると、一般人よりも真面目で誠実なのです。しかし彼らの多くに共通するのは
「羞恥心が非常に強い」「人の評価を異常に気にする」「人の態度や言葉に傷つき易い」
と言う点です。その共通性は、性格的類似性を超えて、一種の疾患や障害にさえ感じます。
それらの性格が恥や傷つくことを恐れ、他人に教わることを阻み、
深い交友関係を築かせず、結果「基礎的な生活能力・知識」に欠ける事態を生んでいます。
そう言った人達に、いきなり職業斡旋だ就職案内だは全く無意味です。
彼らが真に欲しているのは、実はそれ以前の「基本の自信」なのです。
悩みに耳を傾けず無茶な要求をいきなり突きつけて、それを無言で拒否すると
「えり好みをしている」「働く気がない」と責め立て彼らのせいにし、
切り捨てることを正当化する。そう言う場面を幾度も目にしてきました。親ですらそうなのです。
・引っ越し面⇒不動産の利用・契約の仕方、敷金などの知識がない
・一人暮らし面⇒炊事洗濯の仕方、服を自分で買ったことがない人も。水道電気通信等の契約の仕方
・出張、遠出⇒飛行機・新幹線の乗り方、ホテルの利用の仕方が分からない
・地理、移動⇒車の知識がない、近所しか知らない不安、方向音痴、時間通りにつけるか
・付き合い⇒幹事とは何か、店の予約の仕方、携帯・クレカを持ってなかったので
契約・使い方が分からない、浴衣の着方も分からない。飲み会・カラオケへの恐怖
・社会人マナー⇒挨拶の仕方、上座下座など、スーツや靴のメンテの仕方、電話の受け答え、税関係
こう言ったことを「そんなことも知らない」と嘲笑されることを子供の頃から恐れ、
訊けずに若い間に経験する機会がなかったのです。
そのまま知らないと嘲笑される年齢に達し、完全に歩を前に進められなくなったのです。
そしてこの事実すら「甘え」などと軽蔑されるのを恐れ、人に打ち明けることが出来ないできたのです。
求められるのは、絶対に笑わない信用を担保した上での
基礎生活訓練による「不安の除去」たったそれだけなのです。