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【ニート・ひきこもり問題を真剣に解決してあげたいと思う、心ある方だけお読み下さい】
若年無職の人たちと数年接してきました。それで分かったことは、
ニート・ひきこもりは、メディアを賑わすような「怠け」の類では断じてありません。
彼らはややもすると、一般人よりも真面目で誠実なのです。しかし彼らの多くに共通するのは、
「羞恥心が非常に強い」「人の評価を異常に気にする」「人の反応や言葉に傷つきやすい」
と言う点が挙げられます。その共通性は、一つの性格的類似性を超えて、一種の障害に近いです。
それらの性格が、恥を恐れ、また気を遣って他人に教わる機会を阻んだり、
深い交友関係を築けなかったため、「基礎的な生活知識・能力」に欠ける事態を生んでいます。
そう言った人たちに、いきなり職業斡旋だ就職案内だは、全く無意味です。
悩みをきかず無茶な要求をいきなりつきつけて、
それに従えなかったら「えり好みをしている」「働く気がない」と責め立て彼らのせいにする。
そして切り捨てることを正当化する理由にする。
そう言う場面を何度も目にしてきました。親ですらそうなのです。
彼らが真に欲しているのは、それ以前の「基本の自信」なのです。
・引っ越し面(不動産の利用・契約の仕方、敷金などの知識がない)
・一人暮らし面(炊事洗濯の仕方、特に洋服を自分で買ったことがない人も。水道電気通信等の契約の仕方)
・出張が出来る自信がない(飛行機・新幹線の乗り方が分からない、ホテルの利用の仕方が分からない)
・地理・運転が弱い(近所しか運転したことない極度の不安、方向音痴、時間通りにつけるか)
・付き合い(幹事とは何か・お店の予約の仕方も分からない、
携帯を持ってなかったので使い方もよく分からない、浴衣の着方も分からない、飲み会・カラオケへの恐怖)
・社会人マナー(挨拶の仕方、上座下座など、スーツや靴のメンテの仕方、電話の受け答え)
こう言ったことを、若いうちに経験する機会がなく、そのまま知らないと笑われ軽蔑される
年齢になったため、人の反応を恐れるあまり社会に出られないのです。
この事実すら、恥ずかしく中々人に明かすことができないでいるのが現状です。
求められるのは、絶対に笑わない信用できる人による、基礎的生活訓練なのです。